●安全対策
ボートの上で起こる犯罪で圧倒的に多いのは、"ボート空き巣"である。

窃盗を防ぐには、当然のことながら、ボートを離れるときに鍵を必ずかけることがいちばん効果がある。そのときには、ボート内に貴重品を置きっぱなしにしないこと。観光やパブに行くときは、現金、パスポート、カメラなどは、必ず持って出よう。

ボートの運航については、初心者でもまったく問題ない。現地の人はもちろん、世界中からやってくるボーターが、全く経験なしでボートを楽しんでいるのである。ルールさえ守っていれば、ナローボートは自転車よりも安全である。

安全のコツは、とにかくスピードを出しすぎないことだ。そうすれば、ちょっと危ない場面に遭遇しても、落ち着いて回避できる。 特に注意しなければいけないのは以下の通りだ。

@屋根に上がるとき
ナローボートの屋根に上がったときは、橋やトンネルに注意する。運河によっては、橋の高さとボートの屋根がスレスレということもあり、頭をしっかり下げて橋を通過しなければならない。屋根で寝っころがってもビールを飲んでも勝手だが、前方には常に気を配る。操船している人も、注意を促してあげよう。

A船体の縁
ボートは常にゆっくり進んでいるが、船体の重量は相当な重さになる。岸に衝突したときなど、船体の縁に手や指を出していると、その重さがすべて身体にかかってくる。こうなると、大けがは免れない。衝突のときだけでなく、橋の下をくぐるときやロックにはいるときなども、手足を船体から外に出さないように気をつけよう。

Bポールとボートフック
座礁したときに活躍するポールや、ゴミを掻き出すボートフックを使うときは、それが水底や障害物にひっかからないように注意する。底に棒の先を取られたときは、完全に抜いてからボートをスタートさせる。もし、手違いでボートが進みはじめてしまったら、無理せずにポールやフックを手放そう。あとから取りに帰ればいいことである。また、橋やロックの付近で使うときにも、ひっかからないように気を遣う。特にポールは、3メートルくらいの長さがあるので、使うときは、他人に当たらないように注意