●ルート作り(その2)
運河のルートには、大きく分けて3つの種類がある。
1つめは「往復ルート」、次が「周回ルート」、最後が「一方通行ルート」だ。

往復ルートは、ベースを出て、行った同じ道をそのまま帰ってくるもの。当然、行きも帰りも同じ風景、同じロックを通る。1週間以内のクルーズの場合、この方法しかないと思っておいたほうがよい。

周回ルートは、山手線のようにぐるっと回って帰るもの。ただし、どんなに短くても10日間は必要だ。

一方通行は、同じ会社の2つのベースの間を一方通行で行くもの。レンタカーで言えば「乗り捨て」である。これを設定しているのは、私が知る限り1社しかなく、事実上オプションになるとは言いがたい。


ルートが決まったら、次にスケジュールを作る。そのためには、運河の地図を手に入れよう。地図は、会社のパンフレットに申し込み用紙が付いているので、予約と一緒に申し込めば、日本まで送ってくれるが、現地に着いてからボート会社で購入し、ゆっくり考えてもいい。

運河の地図は、いくつかの種類があるが、有名なのはピアソンズ、ニコルソンズ、ジオの各シリーズ。私は、ピアソンズを愛用しているが、これは、縮尺が小さく、細かいポイントまで詳しく出ている上、オールカラーでわかりやすい。反対に、1ページが細切れなので、全体を把握するのにはちょっと不便かもしれない。

地図には、ページごとに、マイル数、ロックの数、所要時間が記されている。1ページに書かれているマイル数は、どのページもほぼ同じだが、ロックの数により、所要時間は変わってくる。一般に、ロック一つにつき20分、つまり1マイル分の時間が余計にかかると考えて、計算するとよい。 そうすると、1日に進むことができる距離を割り出すことができる。

また、ナローボートの航行時間は、日の出から日没までと決められているが、イギリスでは、季節によってその時間が大幅に違う。夏場なら、朝は5時から夜10時まで明るいが、冬になると9時から4時までしか日がささない。つまり、夏場に比べて、冬場の航行時間はかなり短くなり、進むことができる距離も短くなる。